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睡眠時無呼吸症候群とは?
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)は、寝ている間に繰り返し呼吸が停止したり、浅くなったりすることで、体内の酸素濃度が低下し、低酸素状態になる病気です。
自覚症状としては、家族やパートナーなどからいびきを指摘されたり、夜寝ている時に目が覚めたりするケースのほか、朝起きた時の頭痛や倦怠感、日中の強烈な眠気などが挙げられます。
睡眠時無呼吸症候群のパターン
睡眠時無呼吸症候群には3つのパターンがあります。
1つ目は肥満による喉の脂肪の肥厚化、骨格や喉の奥の形の問題などによって、気道(空気の通り道)が細くなる閉塞型。2つ目は呼吸を調整する脳の機能が低下することで症状が現れる中枢型で、3つ目はこの両方が現れる混合型です。
こんな症状はありませんか?
- 夜間の頻繁な呼吸停止:睡眠中に短時間呼吸が止まる現象が繰り返し発生します。
- 大きないびき:睡眠中に不規則かつ大きないびきをかくことが一般的です。
- 昼間の過度な眠気:睡眠の質が低下するため、昼間に強い眠気を感じます。
- 朝の頭痛:脳への酸素供給が不十分になるため、目覚め時に頭痛を感じることがあります。
- 睡眠中の窒息感:呼吸が停止することで、夜間に窒息感を覚えることがあります。
- 睡眠中の息苦しさ:深い呼吸ができないため、息苦しさを感じることがあります。
- 集中力の低下:睡眠不足により、日中の集中力が低下することがあります。
- 性格の変化:睡眠不足によるイライラやうつ症状が現れることがあります。
- 睡眠中の頻繁な目覚め:睡眠中に何度も目が覚めることがあります。
- 喉の乾燥や口の乾き:呼吸の問題により、朝起きたときに喉の乾燥や口の乾きを感じることがあります。
睡眠時無呼吸症候群のリスク
睡眠時無呼吸症候群の危険性は様々な方面に及びます。睡眠時無呼吸症候群の患者様は夜よく眠れないため、昼間に強烈な眠気に襲われますが、その際に運転中であった場合は、居眠り運転による交通事故を起こす可能性があります。
こうした外的な影響以外にも、睡眠中の低酸素状態や眠れないことによるストレスは、糖尿病や高血圧性疾患、脂質異常症(高脂血症)といった生活習慣病や、脳卒中、心筋梗塞などの命に関わる病気に繋がることもあります。
前述したような自覚症状がある場合は、「単なるいびき」「眠いだけ」と甘く見ず、加古川市の北村内科クリニックへご相談ください。
睡眠時無呼吸症候群の検査
睡眠時無呼吸症候群の簡易検査
睡眠時無呼吸症候群の主な検査は大きく、エプワース眠気尺度問診票による日中の眠気の評価と、睡眠障害の検査に分かれます。
このうち後者は、さらにアプノモニターと呼ばれる簡易検査と、より精密な検査が可能なポリソムノグラフィー(PSG)の2種類に分かれます。当院では基本的にアプノモニターによる簡易検査を行っていますが、診断が難しい場合は提携する基幹病院を紹介し、入院をして精密検査を受けていただいております。
その他、必要に応じて頭部CTや頭部レントゲンによる骨格や喉の奥の形に問題がないかのチェック、合併症(糖尿病、高血圧性疾患、脂質異常症)の有無を検査する場合もあります。
当院の睡眠時無呼吸症候群治療
CPAP療法(経鼻的気道持続陽圧療法)を実施
北村内科クリニックでは、睡眠時無呼吸症候群の患者様に対して、CPAP療法(経鼻的気道持続陽圧療法)を実施しています。
この治療方法は、特殊な機械を使って体の状態に応じた圧力の空気を肺に送り込み、無呼吸状態を防ぐというものです。機械は持ち運びできるほど小さいため、普段の生活はもちろん、出張先や旅行先で使用することも可能です。
日中強烈な眠気に襲われることがある方や、周囲からいびきを指摘されたことのある方などは、一度当院までご相談ください。