ニンニク注射とは？

ニンニク注射とは、ビタミンB1などを主成分とするビタミンを配合した薬剤を注射する治療方法です。食物のニンニクが含まれているわけではなく、ビタミンB1の硫黄臭がニンニクの臭いに似ていることから、ニンニク注射と呼ばれます。

ニンニク注射の薬剤に含まれている主な成分とその役割は以下の通りです。

ビタミンB1

水溶性のビタミンで、糖の代謝に不可欠な物質です。体や脳が活動するために必要なエネルギーを作るほか、肌や粘膜を丈夫にしてくれます。不足すると疲労感を感じる他、場合によってはエネルギー不足による手足の痺れなどに繋がることもあります。

ビタミンB2

水溶性のビタミンで、脂質の代謝に欠かせない物質です。切り傷、毛髪などの再生、肌のターンオーバーの正常化などにも関与しているため、不足すると傷が治りにくくなったり、肌荒れや毛髪のパサつき、切れ毛などが現れたりします。

ビタミンB6

アミノ酸や脂質の代謝、免疫機能の維持や神経伝達物質の合成など、体内の様々な分野に関わっているビタミンです。そのため不足すると口内炎や貧血、うつ状態や手足の痺れなど、様々な症状の原因になります。

ビタミンB12

血液や神経細胞が正常に機能するために必要なビタミンが、ビタミンB12です。血液と神経細胞は全身に分布しているため、このビタミンが不足すると貧血やうつ状態、認知機能の低下や手足の痺れなど、全身に症状が現れます。

ニンニク注射の効果

上記のように、ニンニク注射は体内で重要な役割を果たしているビタミンB群を補うことができる治療方法なので、効果も多岐にわたります。

疲労回復

ビタミンB群の働きによって体や脳のためのエネルギーが作られるので、疲労が回復します。

肩こり・冷え性改善

全身にエネルギーが供給されるようになると血行も良くなり、肩こりや冷え性が改善します。

二日酔い改善

ビタミンB群には二日酔いの原因となる有害物質アセトアルデヒドを無害にする役割もあるため、ニンニク注射を打つと二日酔いの症状も軽減されます。

しみ・そばかす改善

しみやそばかすは、肌のターンオーバーが乱れて、本来体外に排出されるはずのメラニン色素が沈着してしまうことで現れます。ビタミンB群には、肌や粘膜の強化、肌のターンオーバーの正常化といった働きがあるため、しみ・そばかすの症状改善にも効果が期待できます。

しわ・たるみ改善

ビタミンB群の働きによってターンオーバーが正常化されると、肌の中のコラーゲンの産生も活発になります。コラーゲンは肌を土台から支える保水成分なので、ニンニク注射によってしわやたるみの改善も期待できます。

肌荒れ改善

肌のターンオーバーが正常化されると、ニキビなどの肌荒れにも良い影響が現れます。

ダイエット効果

ニンニク注射によって、糖の代謝に必要なビタミンB群がしっかり補充されると、体内で糖が余りにくくなります。本来体内で余った糖は脂肪に置き換えられますが、ビタミンB群によって効率的にエネルギーに変えられていくため、脂肪がつきにくくなり、ダイエット効果につながります。

ニンニク注射の頻度・回数

ニンニク注射の頻度・回数の目安は1～2週間に1回程度です。しかし効果には個人差があるため、体の状態を観察しながら適切な頻度・回数をご提案させていただきます。

ニンニク注射のリスク・副作用

ニンニク注射の主成分であるビタミンB群は水溶性のビタミンなので、過剰に摂取をしても尿として体外に排出されるため、リスクはほとんどありません。

注射による痛み、赤み、内出血などの症状が見られる場合がありますが、いずれも自然と治っていくため、過度に気にする必要はありません。

スポーツ選手や芸能人の方が活用されているニンニク注射に興味をお持ちの方は、安心して加古川市の北村内科クリニックまでご相談ください。