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院長インタビュー
「人の命を救えるような仕事」に憧れて
キャリアを通じて貫かれた哲学
どうして医師を目指したのですか？
「人の命を救えるような仕事」に就きたかったからです。
実家が祖父の代からの産婦人科医院ということもあって、周囲からは地元伊勢で産婦人科医になることを期待されていました。しかし進路に選んだのは、現在も専門分野としている循環器医への道でした。循環器と言えば心臓です。命に直結する器官としっかり向き合いたいと思ったのです。
兵庫県立姫路循環器センター、神戸大学大学院博士課程、同大学病院医員を経て、神戸大学病院の内科医として勤めた後、民間病院へ移りますが、循環器では不整脈のペースメーカー治療からカテーテルアブレーションまでの実績を積むことができたほか、呼吸器や生活習慣病などの専門的な治療・診断にも携わることができました。
「人の命を救えるような仕事」に就きたい、という自分の希望に合った道を進むことができたように思います。
正確な診断と適切な治療
そのためにできることを真摯に行う
医師として大切にしていることを教えてください
できるだけ正確な診断をして、それを踏まえた適切な治療をすることです。
正確な診断には、まず丁寧な診察が不可欠です。患者様と面と向かって話して、仕草や様子、話の内容から症状の根本原因に目星をつけていきます。これには専門的知識も必要ですが、豊富な経験も必要です。
しかし経験則だけで判断すると、どうしても診断の精度が落ちてしまいます。だから私は経験に基づいて根本原因を絞り込んだ後、必要な検査をきっちり行うことで客観的なデータを採っていきます。経験とデータ、両方から探り出していくわけです。
根本原因が見えてきたら、次はそれに適した治療を施していきます。当院には各学会などがまとめている「診療ガイドライン」を常備してあります。診療ガイドラインは医学的なエビデンスに基づいて作成された治療の手引きのようなもので、簡単に言えば「こういう状態の時は、こういう治療をしましょう」ということが書いています。私はできるだけこのガイドラインに則って治療を施します。
的確な診査・診断のための検査体制が充実している？
そうですね。患者様の不安を解消し、正確な診断を提供するために、各種高性能な検査機器を導入しています。例えば心臓疾患の診断に必要な心電図やエコー、専門的な呼吸器の検査のための機器などがあります。これらを活用して、症状の原因を迅速かつ正確に特定するように努めています。
患者様の中には「何となくお薬が処方されているのではないか…？」と不安に思われる方もいます。当院ではそうした不安を払しょくし、患者様お一人おひとりに合わせた治療計画を立てることを重視しています。そのためには、症状の根本原因を正確に把握することが不可欠です。当院では患者様の症状や健康状態に応じた様々な検査を行い、的確に診断し最適な治療方針を提案するように心がけています。
ただし、実施するのはあくまで「診断に必要な検査」だけで、むやみやたらに不必要な検査は行わないようにしています。
様々な検査機器を導入していますが、なかでも特徴的なものは？
特徴的な検査機器として、「一酸化窒素呼気分析装置」と「モストグラフ（総合呼吸抵抗測定装置）」が挙げられます。
一酸化窒素呼気分析装置は喘息の診断に非常に有効で、患者様の呼気中の一酸化窒素濃度を測定することで気道の炎症の程度を評価します。これにより、より精密な診断と治療計画を立てることが可能になります。
一方、モストグラフ（総合呼吸抵抗測定装置）は気道の通りにくさを測定する機器で、慢性閉塞性肺疾患（COPD）や気管支喘息の診断、さらには治療効果の確認に非常に役立ちます。例えばCOPDの場合、呼吸抵抗は高くなり、特有の周波数依存や呼吸周期依存が見られます。対照的に、気管支喘息では呼吸抵抗は高いものの、周波数依存や呼吸周期依存はそれほど強くありません。
こうした専門的な呼吸器の検査を通じて、患者様の状態を正確に把握し、気管支喘息などでお困りの方へ効果的な治療が提供できるように努めています。実際、気管支喘息の患者様からも「症状が良くなった」という声を頂戴するケースがあります。
患者様の健康と幸せな毎日のために
しみ・しわ・たるみへの美容医療も提供
自費診療として美容医療も提供している？
はい。当院は保険診療を基盤としておりますが、そのうえで美容医療も提供しています。
美容医療と言っても、健康と深く関連していると考えていて、健康と美容は相互に影響し合い、多くの患者様が美容の観点から健康のことも考え始めます。なので、当院としては、美容医療を通じて、患者様の健康と幸せな毎日に貢献したいと思い、各種美容医療の施術を行っています。
どのような美容医療の施術を行われていますか？
北村院長による診断のもと、プラセンタをはじめとするビタミン注射のメニューを用意しています。予防医療、免疫力強化の観点からも、抗酸化作用のある注射や点滴は効果の高いものとなっています。
その他、医療ハイフやアートメイク、メディカルダイエットをはじめとするダイエットメニュー、医療とエステの融合として、患者様の健康的に美しくをサポートするメニューも提供しています。
北村内科クリニックの今後の展望は？
当クリニックは、コロナ禍の中でも感染症対策には力を入れて参りました。
患者様に安心して受診して頂く為に引き続き、発熱や風邪症状がある患者様には、駐車場におけるドライブスルーによる診察や検査にご協力頂いています。
この度発熱外来の検査棟として、駐車場に新設しました。この検査棟で医師と看護師が防護服に着替え、同じ駐車場内の患者様のお車へ行き、お車の中で検査させて頂き、検査棟で検査結果を出し、検査棟から再び医師、看護師が患者様のもとへ結果と処方についてご説明に行くという当クリニック独自のシステムを構築しています。
感染症に対する知識の深い院長の指示のもと、動線を分けた建築となっています。
また、東側敷地内にはメディカルサロン棟を増築致しました。予防医療の観点からも、患者様の健康的に美しくをサポートする美容メニューをご用意して、よりリラックスした空間を提供してゆく予定です。
医療は「人と人との関係」で成り立つもの
“正直”と“誠意”が医療人としてのモットー
最後に、このホームページを見ている方にメッセージをお願いします
北村内科クリニックは「正直」「誠意」をモットーにしています。ですから私も、患者様が相手でも言うべきことははっきりと申し上げています。なかには「失礼な医者だな」と思う方もいるかもしれませんが、患者様のためにならないことは決して言いません。
医療というのは、医師と患者という関係の中で行われるように思えますが、結局どこまで行っても人と人のやりとりです。だからこそ変な忖度や気遣いをするのではなく、正直に、誠実に真正面からお話をするのが一番だと私は考えています。
ですから患者様も正直に、体の状態はもちろん、不安なことや心配なことも、何でもお話いただければと思います。皆様のご来院を心よりお待ちしております。