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サリバチェッカーとは?
サリバチェッカーは、唾液を使ったがんのスクリーニング検査です。
唾液の中には、血液由来の様々な成分(代謝物)が含まれています。そのため、がんにかかっていて体内でがん細胞の増殖が起きていると、がん細胞由来の代謝物が唾液中に分泌されます。
サリバチェッカーは非常に感度の高い質力分析装置と人工知能を駆使し、この代謝物からがんにかかっている可能性を算出することが可能です。
加古川市の北村内科クリニックでは「がん家系なので心配」という方などのために、サリバチェッカーを行っています。
サリバチェッカーのメリット
サリバチェッカーのメリットは手軽さです。具体的には次の3つの点がメリットとして挙げられます。
一度の検査で6種類のがんが検査できる
通常のがん検診では、以下のように様々な検査を何日にも分けて受ける必要があります。
- 胃がん:胃部X線検査や胃内視鏡検査
- 大腸がん:便検査
- 肺がん検診:3日間分の痰を使った喀痰検査や胸部X線検査
- 乳がん検診:乳房X線検査
- 子宮頸がん:子宮頸部細胞診
- 膵がん:MRI検査や超音波内視鏡検査、血液検査
サリバチェッカーならこうした手間をかけずに、一度の検査でこれらのがんのスクリーニングを行い、罹患の可能性がチェックできます。
少量の唾液を採取するだけで検査が終了
X線写真を撮る、便を採る、痰を採る……前述したように、がん検診をするとなると、様々な手間や時間がかかります。
お仕事や家事で忙しい方にとって、「受けなくてもいいかもしれない検査」は気が進まないものです。その点、サリバチェッカーなら少量の唾液を摂取するだけなので、5分程度で検査が終了します。
体への負担がほとんどない
体の中に内視鏡を入れたり、採血のために注射を刺したりと、通常のがん検診では痛みなど体に負担がかかる検査も少なくありません。一方、サリバチェッカーはそうした負担をかける必要もないため、手軽に検査を受けることができます。
サリバチェッカーのデメリット
手軽さというメリットに対して、サリバチェッカーには以下のようなデメリットもあります。
比較的費用が高額になる
サリバチェッカーには健康保険が適用されないため、1回28,900円(税込)の費用がかかります。
がんを診断できるわけではない
サリバチェッカーは遺伝子検査のようにがんにかかりやすいかどうかを調べるものではなく、がんの診断ができるものでもありません。あくまで現在がんにかかっている可能性を調べるための検査です。
そのため当院では、サリバチェッカーのリスク値が高い場合は精密検査をご案内させていただきます。またリスク値が低い場合でも、その後の生活や体調の変化によってはリスク値が高くなる可能性があるため、定期的なサリバチェッカーの受診をおすすめしています。
他にもがん検診を受ける必要がある
「この検査だけ受けていれば十分」という検査はなく、様々な検査を組み合わせることで、がんの発見確率は高くなっていきます。サリバチェッカーも同様で、より正確にがんの有無を調べるためには、他のがん検診を受ける必要があります。
検査を受けられない場合がある
風邪や発熱、炎症等の症状がある方、妊娠中、授乳中の方、もしくは半年以内に手術を受けた方は、検査の精度が低下する可能性があるため、受診できない場合があります。
サリバチェッカーを受ける際の注意点
また、サリバチェッカーを受診する前は食事制限等、いくつかの注意事項があります。時系列に沿って下表にまとめましたので、受診を検討している方は確認のうえ、検査を受けていただければと思います。
検査2日前 | ・豆類、ナッツ類、シジミ原料のサプリメント、健康食品は控える。 ・納豆と豆類、ナッツ類は50gまで、豆腐150gまで、シジミは約20個まで。 |
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検査前日 | ・夜9時以降は水のみ摂取可。薬の服用も不可。 ※常服薬がある方は事前にご相談ください |
検査当日 | ・引き続き、水のみ摂取可。 |
検査1時間前 | ・歯磨きは採取1時間前までに済ませる。 ・激しい運動や喫煙、出血を伴うような歯磨き等は不可。 |
検査直前 | ・唾液の採取15分ほど前に100ml程度の水を飲む。 ※他の検査など水分摂取を制限されている場合は、軽く口をゆすぐ ※検査の前に口紅、リップクリームは拭き取っておく |