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女性更年期外来とは?
女性更年期外来は、更年期障害に悩む女性のための専門外来です。更年期障害は個人差の大きな病気です。そのため同じ年代の女性であっても辛さに共感してもらえず、より気分が落ち込んでしまう方もたくさんいます。
このような事態を防ぐためにも、更年期障害に理解のある専門の医師に相談し、適切な治療やサポートを受けることが大切です。
女性更年期障害の症状
女性更年期障害の症状は、主に自律神経失調症状と精神症状の2つに分類されます。
自律神経失調症状
自律神経とは、血管の収縮・拡張、呼吸数、体温や内臓のコントロールなど、人体の様々な機能を担っている重要な神経系です。私たちの意思とは関係なく働いているため、自律神経と呼ばれます。
更年期障害が発症すると、エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの分泌量が低下し、この自律神経が正常に働かなくなったり、誤作動を起こしてしまったりします。すると、次のような症状が現れます。
- 体が暑く感じたり、のぼせたような感覚になったりする
- 運動をしているわけでもないのに突然汗がたくさん出る
- めまいがする
- 耳鳴りがする
- 大した運動をしたわけでもなにのに、心臓がドキドキする
- ほんの少しの運動で激しく息切れする
- 頭痛や肩こりがひどくなる
- 心当たりがないのに腰・背中、関節に痛みを感じる
- 手先が冷えやすくなる
- しびれを感じる
- 疲れやすくなる、いつも疲れているように感じる など
精神症状
エストロゲンは、恐怖や驚き、喜びや快楽といった感情を司る神経伝達物質(ノルアドレナリン、ドーパミン)の分泌に関わっているため、更年期障害が発症するとこれらの感情がコントロールしづらくなる場合があります。結果的に、以下のような症状が現れます。
- 気分が落ち込みやすい
- 何事にもやる気が出なくなる
- わけもないのに不安を感じるようになる
- イライラすることが多くなる
- 情緒が不安定になる
- 夜、眠れなくなる など
女性更年期障害の原因
更年期障害の原因は、主に次の4種類です。どれか1つが原因で発症するというわけではなく、それぞれが複合的に絡み合って発症に繋がります。
- 女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量低下
- 加齢による基礎代謝量低下
- 自身の性格によるストレス
- 社会的な立場からくるストレス など
女性更年期障害の診断
更年期障害の診断は問診に加え、以下のような検査を状況に応じて実施することで行います。
- 血液検査
- 尿検査
- 血圧測定
- 骨量測定 など
体の状態を多角的に分析し、前述したような症状が更年期障害が原因のものなのか、他の病気が原因のものなのかを見極めていきます。
女性更年期外来での治療
加古川市にある北村内科クリニックの女性更年期外来では、診断に基づいて、患者様お一人おひとりに合った治療を行います。女性更年期障害はもちろん、他の病気が隠れていないか注意して、症状に合わせた治療を提供しています。
プラセンタ療法
プラセンタ療法は、胎盤から抽出された成分を用いる治療法です。この治療は、ホルモンバランスの調整、自律神経の安定、免疫力の向上などに効果があります。更年期障害による様々な症状、例えばホットフラッシュ、不眠、イライラなどに対して効果的です。
年齢が45歳~59歳の女性の方については、プラセンタ療法が保険適用となるため、治療を受けやすくなっています。
漢方療法
漢方療法は、自然由来の生薬を用いて身体の内側からバランスを整える方法です。更年期障害に伴う心身の不調を改善するため、個々の症状や体質に合わせた漢方薬を処方します。漢方療法は、副作用が少なく長期間の服用にも適しています。
ホルモン補充療法(外用薬)
ホルモン補充療法は、更年期によって減少する女性ホルモンを補う治療です。特に外用薬としてのホルモン療法は、必要な部位に直接作用するため、効果的で副作用が少ないとされています。